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剣道形と機

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  剣道形と機(2021年12月11日) 日本剣道形の解説書には「機を見て」という言葉が繰り返し登場します。(太刀の形 七本すべてに登場します) 「機」とは、物事の起こるきっかけ、きざしのこと。 柳生新陰流では、「機(気)をみる心」の養成に重点が置かれたといいます。 自分が置かれた状況を見据えて、退くことなく、いかにしてその場を切り抜けていくか。 剣道に限ったことではなく、人生においても同じことが言えそうです。 剣道は「人間形成の道」ですね! 戦国の世を命懸けで生きた流祖が会得した「形」を習うことで、剣の理法の奥にある武士の精神を感じることができたら、剣道形の稽古がより一層楽しくなりそうです😆 t.masa 参考文献:『剣道と「き」』大保木 輝雄(全日本剣道連盟ホームページ)

引き技

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  稽古風景(2021年10月23日) ワクチン接種が日本よりも先行している海外で、コロナの新規感染者数が急増しているそうです。(イギリスの一日の新規感染者数は五万人に迫る勢い) まだまだ油断は禁物ですが、埼玉県内における一日の新規感染者数が18人になるなど、以前と比べて大幅に減少している状況です。 もちろん面マスク等の対策は必須ですが、少しずつ以前のような稽古ができるようになってきています。 本日は素振りと打ち込み、地稽古というメニューで稽古をしました。 コロナ禍の剣道のルール 『鍔競り合いを避ける。やむを得ず鍔競り合いとなった場合は、すぐに分かれるか 引き技を出し 、掛け声は出さない(引き技時の発声は認める)』 最近の稽古では、引き技を練習しています。 『学べば学ぶほど、自分がどれだけ無知であるかを思い知らされる。自分の無知に気付けば気付くほど、より一層学びたくなる』 アインシュタインの言葉ですが、剣道も同じですね。。 by  t.masa

剣道に興味があるけれど①

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剣道と礼儀作法(2021年10月13日) 剣道に興味があるけれど、剣道について詳しく知らないし、道具や費用のことなど、疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。 私はまったくの剣道未経験者で、子どもが剣道に興味を持ったことがきっかけで自身も剣道を始めました。 剣道に興味があるけれど、一歩踏み出せないでいる方々に向けて、自身の経験を交えながら、剣道について一緒に考えていけたらと思います。 今回のテーマは「剣道と礼儀作法」についてです。 親が子どもに剣道を習わせたいと考える理由のひとつに「礼儀作法を学んで欲しいから」という理由があるそうです。 たしかに剣道を始めると礼儀作法が身につくイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか。 剣道では、稽古場に入るときには「お願いします」、稽古場から出るときには「ありがとうございました」と立礼をすることを学びます。 これは稽古場があるからこそ稽古ができるんだという感謝の気持ちから生まれるものです。 また、稽古の始めと終わりには、先生と向き合って正座をし、正面、先生、お互いにと三回の礼をします。 これは指導をしてくださる先生はもちろんのことですが、一緒に稽古をしてくれた相手に対する敬意や感謝の気持ちから生まれるものです。 私見ですが、剣道を通じて身につける礼儀作法とは「感謝する心」ではないでしょうか。 子ども達への道徳教育が薄れていく時代だからこそ、剣道を通じて「相手に感謝し、尊敬する心」を育んでいきたいですね。 見学・体験をご希望の方はこちら by  t.masa

袴の五本の襞(ひだ)の意味

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「五倫五常」の道(2021年10月9日) 剣道の袴には五本の襞( ひだ)があります。 これは「五倫五常」の道を諭したものとされています。 古代中国の孔子の思想に基づく儒教の教えです。 五倫とは、基本的な人間関係を規律する5つの徳目を表しています。 君臣(くんしん)の義 … 主人と家来は義を重んじお互いを思いやる 父子の親 … 父子は親しみを持つ 夫婦の別 … 夫婦は互いに役割を持つ 長幼の序 … 兄弟は互いを愛し、敬って序(上下関係)を守る 盟友の信 … 盟友(固い約束を結んだ友)は信じあう 五常とは、人が常に守るべき5つの徳目、仁・義・礼・智・信を表しています。 仁 … 思いやり、情け、慈しむ心 義 … 他人に対して守るべき正しい道。人の道にかなっている事 礼 … 親や目上の人に礼儀尽くす事、自分を謙遜し、相手に敬意を持って接する事 智 … 人や物事の善悪を正しく判断する知恵 信 … 心と言葉、行いが一致し、嘘が無いことで得られる信頼 ちなみに、袴の後ろ1本のひだには、二心のない誠の道を示すとも言われています。 裏の折れ目は、忠・孝を表しているそうです。 忠 … 主君に尽くすまごころの事 孝 … 親、兄弟を大切する心 最後に、袴の折り目込められた「五倫五常」の教えを心に留めて、 日頃の稽古終了時に自身 の稽古、日頃の行動を見直す心を持つよう心掛けたい と 思います。   by  k.tetsu

コロナ禍の剣道

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感染症対策と熱中症対策(2021年7月11日) 7月に入り、日に日に暑さが厳しくなってきました。 私たち蒲生剣道クラブが活動している埼玉県越谷市は、2007年に最高気温40.4度(現在でも観測史上17位の記録らしいです)を記録したことがある暑いところです。 コロナ禍で行う剣道の稽古では、感染症対策が必須ですが、まるで床暖房が入っているような蒸し暑い体育館の中では、例年以上に熱中症に対して注意する必要がありそうです。 主な感染症対策 ・飛沫飛散を防止するために面マスクを着用する(鼻も覆って着用すること) ・相手からの飛沫を効率良く防止するため、マウスシールドの着用は必須とする ・鍔迫り合いを避けること。やむを得ず鍔競り合いとなった場合は、 すぐに分かれるか引き技を出し、掛け声は出さない(引き技時の発声は認める) (日本剣道連盟ホームページより抜粋) by t.masa

親子で剣道、始めてみませんか?

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  親子剣道(2021年7月3日) 内閣府の調べでは、子どもと接する時間が短いことを悩んでいる父親の割合が4割を超えているそうです。 もし、お子さんが剣道に興味をもっていたら、お父さん・お母さんも一緒に剣道を始めてみてはいかがでしょうか。 お子さんといっしょに剣道の稽古をする時間は、きっと宝物のような貴重な時間になるはずです。 蒲生剣道クラブでは、子どもから大人までいっしょに稽古をしています。 写真は蒲生剣道クラブで小学生の頃から稽古をしてきた中学生剣士が、親子 で稽古をしている様子です。 見学・体験をご希望の方はこちら by t.masa

先輩は後輩を導く(2021年6月26日)

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ここ数年、小学生の習い事ランキングで不動の一位はスイミング、それに続いて学習系の習い事がランキングの上位を占めている状況でしたが、『鬼滅の刃』が大ヒットした影響もあってか、2021年のランキングでは『武道(剣道、合気道)』の順位が急上昇したそうです。 写真は全体稽古が始まる前に、稽古場の端で稽古をしていた小学生剣士達の姿です。 そこにはブームなどとは関係なく、懸命に稽古に取り組む姿がありました。 見学・体験をご希望の方はこちら by t.masa

日本剣道形(2021年6月19日)

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蒲生剣道クラブでは、剣道形の稽古にも力を入れています。 審査のために剣道形を覚えるのではなく、剣道における礼法、目付、構え、姿勢、呼吸、太刀筋、間合い、気位、足さばき、残心等を習得するために稽古に励んでいます。 写真は教士七段の先生と中学生剣士が剣道形の稽古をしているところです。 「剣道=竹刀を使う武道」をイメージされる方が多いかもしれませんが、木刀を使って剣道で重要な動きを学ぶ形稽古というものがあります。 見学・体験をご希望の方はこちら by t.masa

剣士募集中

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蒲生剣道クラブでは、一緒に稽古をする仲間を募集しています。 剣道に興味がある方なら初心者・経験者問わず大歓迎です! 見学・体験をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。 稽古日/月3回 午後2:00~4:30 場 所/蒲生小学校(南体育館) 連絡先/ gamoukc@gmail.com