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先生の教え(2023月2月4日)

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中学校・高校、社会に出て頑張っている皆さんへエールを送りたく、ご指導頂いている土田先生の教えを書いてみました。 ブログを見て下さっている卒業生の皆さん、寒い毎日ですが心身共に健康で頑張って下さいね!! 【暑中稽古、寒稽古】 『夏の暑い時にお稽古すると冬、風邪を引きにくい         冬の寒い時にお稽古すると夏バテしにくい』 辛いと思ってやるのではなく、 自分の身体作りにとって良い事だと思ってお稽古すると良い。 どんな事にも言えますね! 全ては自分を助ける! 剣道っていいなぁ! by misako

相手を崩す攻め

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  出ばな技(2022年3月26日) 剣道で大切なものに打突の機会があります。 打突の機会が的確にとらえられていないと有効打突になりません。 相手を攻めることで変化や反応があり、構えの崩れや心に動揺が生じたところを打突する。 稽古量が少ない初心者の大人がそれを習得するためには、稽古を重ねて工夫するだけではなく、アタマでも理解しなくてはなりません。 攻めることで相手にどのような変化や反応が表れるか、そのときどのように打突するべきか。 全日本剣道連盟作成の「中学部活動における剣道指導の手引き」には、次のように記されています。  相手を攻めて生じる隙  ・相手が反応する前に素早く打つ(一本打ちの技)  ・連続技…相手が下がれば 小手・面         相手が出てくれば 小手・胴   ・相手がその場で受ければ 鍔ぜり合いから引き技   ・隙がなければ 払い技   ・相手が打とうとするところ 出ばな技  (「平成30年度 中学部活動における剣道指導の手引き」より) その一方で、相手と対峙したときに相手がこう打ってきたらこう返すぞと技の組み立てに夢中になっていては、相手の動きに心がとらわれてしまい、こちらが自由に動くことができなくなってしまいます。 「理の修行、事(わざ)の修行」という言葉があるそうです。 理とは何にもとらわれないことであり、無心になる修行のこと。 理と事は、車の両輪のように二つ揃っていなくては役に立たないものであると言えます。 相手とのやり取りに気持ちを研ぎ澄ませて無意識に技を出す。 簡単なことではありませんが、日頃の稽古から少しでも意識して取り組んでいきたいものです。 by t.masa

気勢(2022年3月3日)

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  剣道で《気勢》はとても重要です。 有効打突の説明には 『充実した気勢、適正な姿勢を持って、竹刀の打突部(弦の反対側の物打ちを中心とした刃部)で打突部位を刃筋正しく打突し、残心あるものをいいます。(全日本剣道連盟 剣道試合審判規則より)』 と明記されています。 《気勢》の意味を辞書で調べてみると『意気込んだ気持ち。いきおい。』とあります。 丹田から左拳、そして剣先へと繋がる、相手を攻め上げるような気合い。 蹲踞から立ち上がり、触刃の間に入るまでの間に十分に気勢を充実させ、打突後の残心まで気勢を保ち続ける。 言葉にすると容易く思えますが、実際に実践するのは難しいものです。 YouTubeなどで試合や互角稽古の動画を見ていても、気勢が充実した人の剣道はやはり目を惹きます。 植木職人が使う庭園用語にも《気勢》という言葉があり、木や石から『目に見えない力の動きが感じられること』という意味で使われるそうです。 t.masa

剣道に興味があるけれど①

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剣道と礼儀作法(2021年10月13日) 剣道に興味があるけれど、剣道について詳しく知らないし、道具や費用のことなど、疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。 私はまったくの剣道未経験者で、子どもが剣道に興味を持ったことがきっかけで自身も剣道を始めました。 剣道に興味があるけれど、一歩踏み出せないでいる方々に向けて、自身の経験を交えながら、剣道について一緒に考えていけたらと思います。 今回のテーマは「剣道と礼儀作法」についてです。 親が子どもに剣道を習わせたいと考える理由のひとつに「礼儀作法を学んで欲しいから」という理由があるそうです。 たしかに剣道を始めると礼儀作法が身につくイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか。 剣道では、稽古場に入るときには「お願いします」、稽古場から出るときには「ありがとうございました」と立礼をすることを学びます。 これは稽古場があるからこそ稽古ができるんだという感謝の気持ちから生まれるものです。 また、稽古の始めと終わりには、先生と向き合って正座をし、正面、先生、お互いにと三回の礼をします。 これは指導をしてくださる先生はもちろんのことですが、一緒に稽古をしてくれた相手に対する敬意や感謝の気持ちから生まれるものです。 私見ですが、剣道を通じて身につける礼儀作法とは「感謝する心」ではないでしょうか。 子ども達への道徳教育が薄れていく時代だからこそ、剣道を通じて「相手に感謝し、尊敬する心」を育んでいきたいですね。 見学・体験をご希望の方はこちら by  t.masa

袴の五本の襞(ひだ)の意味

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「五倫五常」の道(2021年10月9日) 剣道の袴には五本の襞( ひだ)があります。 これは「五倫五常」の道を諭したものとされています。 古代中国の孔子の思想に基づく儒教の教えです。 五倫とは、基本的な人間関係を規律する5つの徳目を表しています。 君臣(くんしん)の義 … 主人と家来は義を重んじお互いを思いやる 父子の親 … 父子は親しみを持つ 夫婦の別 … 夫婦は互いに役割を持つ 長幼の序 … 兄弟は互いを愛し、敬って序(上下関係)を守る 盟友の信 … 盟友(固い約束を結んだ友)は信じあう 五常とは、人が常に守るべき5つの徳目、仁・義・礼・智・信を表しています。 仁 … 思いやり、情け、慈しむ心 義 … 他人に対して守るべき正しい道。人の道にかなっている事 礼 … 親や目上の人に礼儀尽くす事、自分を謙遜し、相手に敬意を持って接する事 智 … 人や物事の善悪を正しく判断する知恵 信 … 心と言葉、行いが一致し、嘘が無いことで得られる信頼 ちなみに、袴の後ろ1本のひだには、二心のない誠の道を示すとも言われています。 裏の折れ目は、忠・孝を表しているそうです。 忠 … 主君に尽くすまごころの事 孝 … 親、兄弟を大切する心 最後に、袴の折り目込められた「五倫五常」の教えを心に留めて、 日頃の稽古終了時に自身 の稽古、日頃の行動を見直す心を持つよう心掛けたい と 思います。   by  k.tetsu