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気勢(2022年3月3日)

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  剣道で《気勢》はとても重要です。 有効打突の説明には 『充実した気勢、適正な姿勢を持って、竹刀の打突部(弦の反対側の物打ちを中心とした刃部)で打突部位を刃筋正しく打突し、残心あるものをいいます。(全日本剣道連盟 剣道試合審判規則より)』 と明記されています。 《気勢》の意味を辞書で調べてみると『意気込んだ気持ち。いきおい。』とあります。 丹田から左拳、そして剣先へと繋がる、相手を攻め上げるような気合い。 蹲踞から立ち上がり、触刃の間に入るまでの間に十分に気勢を充実させ、打突後の残心まで気勢を保ち続ける。 言葉にすると容易く思えますが、実際に実践するのは難しいものです。 YouTubeなどで試合や互角稽古の動画を見ていても、気勢が充実した人の剣道はやはり目を惹きます。 植木職人が使う庭園用語にも《気勢》という言葉があり、木や石から『目に見えない力の動きが感じられること』という意味で使われるそうです。 t.masa

袴の五本の襞(ひだ)の意味

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「五倫五常」の道(2021年10月9日) 剣道の袴には五本の襞( ひだ)があります。 これは「五倫五常」の道を諭したものとされています。 古代中国の孔子の思想に基づく儒教の教えです。 五倫とは、基本的な人間関係を規律する5つの徳目を表しています。 君臣(くんしん)の義 … 主人と家来は義を重んじお互いを思いやる 父子の親 … 父子は親しみを持つ 夫婦の別 … 夫婦は互いに役割を持つ 長幼の序 … 兄弟は互いを愛し、敬って序(上下関係)を守る 盟友の信 … 盟友(固い約束を結んだ友)は信じあう 五常とは、人が常に守るべき5つの徳目、仁・義・礼・智・信を表しています。 仁 … 思いやり、情け、慈しむ心 義 … 他人に対して守るべき正しい道。人の道にかなっている事 礼 … 親や目上の人に礼儀尽くす事、自分を謙遜し、相手に敬意を持って接する事 智 … 人や物事の善悪を正しく判断する知恵 信 … 心と言葉、行いが一致し、嘘が無いことで得られる信頼 ちなみに、袴の後ろ1本のひだには、二心のない誠の道を示すとも言われています。 裏の折れ目は、忠・孝を表しているそうです。 忠 … 主君に尽くすまごころの事 孝 … 親、兄弟を大切する心 最後に、袴の折り目込められた「五倫五常」の教えを心に留めて、 日頃の稽古終了時に自身 の稽古、日頃の行動を見直す心を持つよう心掛けたい と 思います。   by  k.tetsu

コロナ禍の剣道

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感染症対策と熱中症対策(2021年7月11日) 7月に入り、日に日に暑さが厳しくなってきました。 私たち蒲生剣道クラブが活動している埼玉県越谷市は、2007年に最高気温40.4度(現在でも観測史上17位の記録らしいです)を記録したことがある暑いところです。 コロナ禍で行う剣道の稽古では、感染症対策が必須ですが、まるで床暖房が入っているような蒸し暑い体育館の中では、例年以上に熱中症に対して注意する必要がありそうです。 主な感染症対策 ・飛沫飛散を防止するために面マスクを着用する(鼻も覆って着用すること) ・相手からの飛沫を効率良く防止するため、マウスシールドの着用は必須とする ・鍔迫り合いを避けること。やむを得ず鍔競り合いとなった場合は、 すぐに分かれるか引き技を出し、掛け声は出さない(引き技時の発声は認める) (日本剣道連盟ホームページより抜粋) by t.masa