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10月, 2021の投稿を表示しています

引き技

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  稽古風景(2021年10月23日) ワクチン接種が日本よりも先行している海外で、コロナの新規感染者数が急増しているそうです。(イギリスの一日の新規感染者数は五万人に迫る勢い) まだまだ油断は禁物ですが、埼玉県内における一日の新規感染者数が18人になるなど、以前と比べて大幅に減少している状況です。 もちろん面マスク等の対策は必須ですが、少しずつ以前のような稽古ができるようになってきています。 本日は素振りと打ち込み、地稽古というメニューで稽古をしました。 コロナ禍の剣道のルール 『鍔競り合いを避ける。やむを得ず鍔競り合いとなった場合は、すぐに分かれるか 引き技を出し 、掛け声は出さない(引き技時の発声は認める)』 最近の稽古では、引き技を練習しています。 『学べば学ぶほど、自分がどれだけ無知であるかを思い知らされる。自分の無知に気付けば気付くほど、より一層学びたくなる』 アインシュタインの言葉ですが、剣道も同じですね。。 by  t.masa

剣道に興味があるけれど①

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剣道と礼儀作法(2021年10月13日) 剣道に興味があるけれど、剣道について詳しく知らないし、道具や費用のことなど、疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。 私はまったくの剣道未経験者で、子どもが剣道に興味を持ったことがきっかけで自身も剣道を始めました。 剣道に興味があるけれど、一歩踏み出せないでいる方々に向けて、自身の経験を交えながら、剣道について一緒に考えていけたらと思います。 今回のテーマは「剣道と礼儀作法」についてです。 親が子どもに剣道を習わせたいと考える理由のひとつに「礼儀作法を学んで欲しいから」という理由があるそうです。 たしかに剣道を始めると礼儀作法が身につくイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか。 剣道では、稽古場に入るときには「お願いします」、稽古場から出るときには「ありがとうございました」と立礼をすることを学びます。 これは稽古場があるからこそ稽古ができるんだという感謝の気持ちから生まれるものです。 また、稽古の始めと終わりには、先生と向き合って正座をし、正面、先生、お互いにと三回の礼をします。 これは指導をしてくださる先生はもちろんのことですが、一緒に稽古をしてくれた相手に対する敬意や感謝の気持ちから生まれるものです。 私見ですが、剣道を通じて身につける礼儀作法とは「感謝する心」ではないでしょうか。 子ども達への道徳教育が薄れていく時代だからこそ、剣道を通じて「相手に感謝し、尊敬する心」を育んでいきたいですね。 見学・体験をご希望の方はこちら by  t.masa

袴の五本の襞(ひだ)の意味

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「五倫五常」の道(2021年10月9日) 剣道の袴には五本の襞( ひだ)があります。 これは「五倫五常」の道を諭したものとされています。 古代中国の孔子の思想に基づく儒教の教えです。 五倫とは、基本的な人間関係を規律する5つの徳目を表しています。 君臣(くんしん)の義 … 主人と家来は義を重んじお互いを思いやる 父子の親 … 父子は親しみを持つ 夫婦の別 … 夫婦は互いに役割を持つ 長幼の序 … 兄弟は互いを愛し、敬って序(上下関係)を守る 盟友の信 … 盟友(固い約束を結んだ友)は信じあう 五常とは、人が常に守るべき5つの徳目、仁・義・礼・智・信を表しています。 仁 … 思いやり、情け、慈しむ心 義 … 他人に対して守るべき正しい道。人の道にかなっている事 礼 … 親や目上の人に礼儀尽くす事、自分を謙遜し、相手に敬意を持って接する事 智 … 人や物事の善悪を正しく判断する知恵 信 … 心と言葉、行いが一致し、嘘が無いことで得られる信頼 ちなみに、袴の後ろ1本のひだには、二心のない誠の道を示すとも言われています。 裏の折れ目は、忠・孝を表しているそうです。 忠 … 主君に尽くすまごころの事 孝 … 親、兄弟を大切する心 最後に、袴の折り目込められた「五倫五常」の教えを心に留めて、 日頃の稽古終了時に自身 の稽古、日頃の行動を見直す心を持つよう心掛けたい と 思います。   by  k.tetsu