気勢(2022年3月3日)

 

剣道で《気勢》はとても重要です。

有効打突の説明には
『充実した気勢、適正な姿勢を持って、竹刀の打突部(弦の反対側の物打ちを中心とした刃部)で打突部位を刃筋正しく打突し、残心あるものをいいます。(全日本剣道連盟 剣道試合審判規則より)』
と明記されています。

《気勢》の意味を辞書で調べてみると『意気込んだ気持ち。いきおい。』とあります。

丹田から左拳、そして剣先へと繋がる、相手を攻め上げるような気合い。

蹲踞から立ち上がり、触刃の間に入るまでの間に十分に気勢を充実させ、打突後の残心まで気勢を保ち続ける。

言葉にすると容易く思えますが、実際に実践するのは難しいものです。

YouTubeなどで試合や互角稽古の動画を見ていても、気勢が充実した人の剣道はやはり目を惹きます。

植木職人が使う庭園用語にも《気勢》という言葉があり、木や石から『目に見えない力の動きが感じられること』という意味で使われるそうです。


t.masa

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